マンガにであう、マンガでつながる。 新感覚 マンガ・コミュニケーション

2010年2月25日木曜日

「2/11メディア芸術祭ツアー」レポート

当日ツアーコンダクターを務めた、マンガナイト代表山内によるレポートをどうぞ!
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当日は14:30に集まりスタートしました。
特に並ばずに入場できてほっとしました(昨年、休日に行ったら入場制限だったので)。
それでも、会場内に入ると大勢の人ですごい熱気。
圧倒されつつ、まずはマンガ部門ブースを見学。
マンガナイトメンバーもぱらぱらと集まり、集まる都度マンガ部門ブースをから見て回りました。
最終的には6人で楽しく見学。


結局シンポジウムには参加しませんでしたが、マンガ部門ブースはもちろんのこと、アニメ部門・エンタ部門・アート部門もぐるっと回り芸術祭を満喫しました。

どの部門も楽しかったのですが、ここはやはりマンガ部門をレポートします。

今回のマンガ部門の受賞作は、

■大賞
幸村誠『ヴィンランド・サガ』
ヴィンランド・サガ 8 (アフタヌーンKC)

■優秀賞
三宅乱丈『イムリ』
イムリ 1巻 (BEAM COMIX)

五十嵐大介『海獣の子供』
海獣の子供 1 (IKKI COMIX)

こうの史代『この世界の片隅に』
この世界の片隅に 上 (アクションコミックス)

山田芳裕『へうげもの』
へうげもの―TEA FOR UNIVERSE,TEA FOR LIFE (1服) (モーニングKC (1487))

■奨励賞

ウィスット・ボンニミット『ヒーシーイットアクア』
ヒーシーイット―アクア

でした。

これらの作品は、個別にブースが組まれていて、原画(複製原画)が飾られていました。
やはり、カラー原稿は生でみると迫力がありましたね。
さらに、ブースの壁には、この日のために書いたと思われるちょっとしたイラストがプリントしてあって良い雰囲気でした。

おまけ(?)としてですかね、大賞の「ヴィンランド・サガ」の作品中に登場する鎧も飾ってありました。あまり見ている人もいませんでしたが、、、。
部門総評によると、「ヴィンランド・サガ」と「へうげもの」で最後まで争った結果、一票差で「ヴィンランド・サガ」が大賞に決まったとのことです。
歴史対決「王道」対「変化球」になったようですね。

ちなみに審査員長はしりあがり寿さん(代表作「弥次喜多 in DEEP」)でした。
この他、会場には審査委員会推薦作品も展示されていました。
推薦作品は、いわゆるプロの漫画家作品だけではなく、「自主制作マンガ」や「WEBマンガ」「携帯マンガ」も展示されていて興味深かったです。

特にWEBマンガでは、新しいマンガっぽいモノの形を垣間見ることができて面白かったです。
中でも「遠山曜、傘下逆『2K庭付き幽霊憑き』」は、伝統的な「紙」のマンガで手が届かないところをWEBにより解消・発展させている感じを受け、好きでした。
閲覧はこちら→

個人的には、マンガは「紙」だと思っていて、「紙」のマンガをWEBやケータイで閲覧できるようにしても、「紙」のマンガを超えることはないと思っていますが、作者が「紙」というメディアを第一におかず、WEBやケータイという紙以外のメディアで見られることを第一に意識して創作したモノには好感を持っています。

ただ、それは「マンガ」というより、マンガ的な新しいモノだと思いますが。

最後は、少し個人的な意見も書かせていただきましたが、ご愛嬌ということで。

メディア芸術祭見学後は、
マンガ部門受賞作をみんなで回し読みして、
マンガナイトメンバーが選ぶマンガ大賞を選ぶことに。
新たに数人合流し山内宅に移動し、
食べながら飲みながら、回し読み!
なぜか黄色い子も参戦!?

がっつりみんなで回し読んだ後、
いよいよマンガナイト的マンガ大賞の選考を開始。
話し合いでは決まらず投票制に移ったところ、
奇しくも、
本番の選考委員会と同じく
「ヴィンランド・サガ」と「へうげもの」に票が集まる結果に。
その後、決選投票を行った結果、
一票差で「へうげもの」がマンガナイト的マンガ大賞に決まりました。
「王道」の「ヴィンランド・サガ」と争いを演じながらも、
最後は「変化球」の「へうげもの」に決まるというのが、
マンガナイトっぽくて、ちょっと嬉しかったです。
あと、番外編!?
「ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』」が大人気でした!

とにかく、マンガは熱かった!(山内)

※このようなちょっとした集まりは、マンガナイトメーリングリストに告知を流しています。マンガナイトメーリングリストは、マンガナイト主催イベント時に登録を受け付けています(次回は3/27 Manga Reading Night+)。








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